素形材産業の企業連携は様々なシナジーを生み出します。各社の培ってきたノウハウをぶつけ合うことにより、新しい技術・イノベーションを生み出し、福島全体の金属加工技術レベルの向上に繋げていく。まずは定期的に会合を開催、技術開発プロジェクトリーダーが牽引し、共同開発計画を立案します。
鋳造業の鉄鋳物・鋳造業のダイカスト・鍛造業は熱処理・金属加工などの工程を経て取引先へ納品することが多く、自社で熱処理炉や加工設備がない場合は県外へ外注している場合も多い。これをグループ内に移行、白河圏域内に工程を補完させ、地域の関係性を強化し、グループとして総合的な生産体制の強化を図る。
中小企業1社では難しいグローバル展開を、グループとして推進する。海外メーカーに対し情報を発信し、共同受発注等の事業展開を行う。海外のメーカーから直接、加工込みの鋳造・鍛造・金属プレス等の部品の問合せ、発注が入る仕組みを作る。また、海外の展示会に福島の複合企業体として出展、契約に繋げる。グループで受けた注文はグループで共有し、適材適所の会社に振り分け、グループ内の熱処理・機械加工を通して納品する。
原材料の共同購入によるコストダウンを図る。複数社でまとめて共同購入を行うことにより、スケールメリットを追求すると共に、地域で同日にまとめて購入することによる輸送コストの削減メリットも追求する。
グループ企業間での廃棄物リサイクルによりコストダウンの実現を図る。具体的には、金属加工や機械加工、金属プレス、板金加工、鍛造業からの製造工程で発生する端材が発生するが、通常こうした端材やスクラップは専門の買取り業者が買取り、マージンを乗せて、鋳造業が資材として購入しているケースが多い。これを直接鋳造業者が買い取る効率的なリサイクル体制を共同で構築することにより、売却側には利益拡大、購入側にはコストダウンの効果がある。
金属加工に関する製造工程を有する事業者であるため、発生する産業廃棄物についても同様の物が多い。そのため、これら金属加工に関する製造工程から発生する廃砂・木パレット・不要木型の処分などの産業廃棄物を共通の業者に一括することにより運送コストを削減し、業者との交渉によりコストダウンを図る。
省エネ設備投資の事例を共有することによるコストダウンを図る。省エネコンサルタントに各社が費用を支払うのではなく、実施済みの省エネ診断を共同活用することにより、粉塵発生の抑制、効果的な集塵、排気系設備の導入やメンテナンスの徹底、レイアウトの最適化などグループ各社の省エネ設備投資事例を共有し、自社の設備投資に反映することにより、エネルギー損失を抑制し、製品の不良率を改善するなどの一層のコスト改善に向けグループ全体として共同して取り組む。
若手技術者人材の育成やBCP計画の策定等地域コミュニティー活動の推進を計画している。地域でのネットワークの中で定期的ミーティングを継続開催していくことによって地域コミュニティーを推進するだけではなく、新開発を生み出し、人を育てるきっかけとなり、会社利益に貢献し、地域の発展に繋がってくる。人の繋がりがさまざまなシナジーを生み出す。
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